コンプライアンス意識を高める研修内容とは

会社、業界、社会、そして人間のルールを守る

新社会人が新しい世界に飛び込んで、覚えなければならないことは数限りなくあります。仕事の内容、具体的な行動ルールなどから始まり、組織の構造、人との関係など多岐にわたりますが、基本中の基本が法令遵守の考え方です。
社会人になると、プライベートと仕事の区別を指して「公私混同をしない」などと教えられてきたのですが、「公私」というときの「公」は、本当はもっと大きなパブリック=公共社会のことで、会社=営利企業は、ある意味では利己的な存在と捉えることができます。企業は利益を出してこそ存続し、存続してこそ公共の役に立ちます。会社とは一定のルールのもとで競争し、ライバルに打ち勝って、その結果として公共のための便益を生み出すのです。
大事なことは、会社にも、その業界にも、社会全体にも、振る舞いのルールがあることです。それは法律などからのみで構成されているのではなく、人間の生き方のルールから導かれるのです。

何かをしないことでコンプライアンスを実行したとは言えない

コンプライアンスでは、各種法令を守って企業活動を進めることが求められます。よくある研修は禁止事項リストを挙げて、これはダメ、あれもダメと教えることです。しかし、何かをしないことだけではコンプライアンスは実現できません。セクハラNO、パワハラNOと言っても、相手はそう思っていないとか、自分は上司ではないとか、言い訳は山ほどあります。自分は悪いことはしないから法令遵守などそもそも関係ない、という消極的な考え方に立ち関心を持たない人もいます。
研修では、ルールを守った企業活動を進めるには具体的にどうすればよいか、という観点が欠かせません。なにがルール違反か、常に共通認識を磨く必要があります。違反行為を発見したら初動はどうするか、繰り返し徹底しないと誰も実際に行動しません。新人研修では禁止事項を伝えるのではなく、コンプライアンスとは個々人が自分で考えて行動することだ、とぜひ伝えてください。